はじめてのヤクルト1000と悪夢

Y1000とヤクルト1000

コンビニやスーパーでY1000を見つけては、狩猟に行ったら大きな獲物がとれたので今夜はご馳走だと言わんばかりの顔で帰宅し夫への土産に渡していた。この、時々手にいられる魅惑的なY1000をありがたく飲んでいたが、人間は欲が出てくるもので「本物を飲んでみたい」という気持ちに駆られてくる。

本物とは「Y1000」ではなく「ヤクルト1000」のことだ。当初はヤクルトのことをYと略しているのか?J-POPか?と思っていたが別の商品であると知った。しかし、本物も偽物もなくY1000もヤクルト1000も全く同じ成分で容器と容量と値段が違うだけなのだという。

ヤクルト1000を神聖視する

それでもなお、ヤクルト1000のことを「本物」と特別視してしまうのは、店舗で手軽に買えるY1000とは異なり、ヤクルト1000は「ヤクルト届けてネット」というサービスに登録し、ヤクルトレディを介して定期的に自宅に届けられる点にある。いわば契約者しか入手することができない容器と容量なのである。そこに価値を見出せるかどうかは別として(なんなら1本の量はY1000のほうが多い)、買いに行かなくても定期的に数本届けてもらえるのは「毎日飲める環境」を提供されることになり、「毎日飲むことで得られる何かがある」と期待できる。

さらに、ヤクルト届けてネットでヤクルト1000の定期配達の新規受付が一時中断されていたこともあり、欲しけりゃすぐにというわけにもいかなかった背景から、私の中では特別視されていたのだろう。

ついに手に入れたヤクルト1000

新規受付が再開されたニュースを得ると早速ヤクルト1000に飛びついた。とはいえ、自宅はマンションでドア前にも置けず、日中は出社して不在のことが多い我が家ではどのようにヤクルトレディからブツを受け取れば良いのだろうと思っていたが、保冷剤入りの容器を宅配ボックスに入れておいてもらえて、容器を宅配ボックスの外に置いておけば回収してくれるありがたシステムになっていた。

そうして念願のヤクルト1000が届けられた記念すべき日が2023年11月10日だ。10日の夜、期待を胸にヤクルト1000をごくりと飲み、ちゃんと歯を磨いて眠りについた。健康になるかどうかは一朝一夕では測れないものの、「翌日の目覚めが良くなる」という効用と、SNSに散見する「ヤクルト1000を飲むと悪夢を見る」という噂の真偽を確かめたいワクワク感が私にはあった。

悪夢のメモ

以下は11月11日の寝起きにメモした内容である

  • 18日(月曜日)から21日で北欧に旅行
  • 空港のロッカーに財布、テニスラケット、会社のパソコンを忘れる
  • 羽田空港で気づくが、フィンエアーに乗ってしまう
  • 船の横を泳ぎながら手首に巻いたヘアゴムを水中に落としてしまう
  • ビスコ(同僚あだ名)に当日誘われたアイドルのライブを断ってしまう
  • ロッカーの鍵紛失、帰国後に財布の中身、パソコン全て盗まれる

1番嫌なタイプの悪夢

悪夢は悪夢でも熱にうなされている時に見るような抽象的な悪夢ではなく、具体的にものすごく絶望を感じるタイプの悪夢だった。自分の不手際で関係者各位に迷惑をかけてしまうリアルな絶望。SNS上で悪夢の内容をポストしたが「社用パソコンを盗まれる」という、はちゃめちゃにやばい言葉で同僚をドキッとさせたくなかったため私物のパソコンであるかのように書いた。

謎のシーンが続く

テニスラケットをなぜ持ち歩いているのか、夢の中ではプロテニスプレイヤーの設定かと思えば、ただの私物のテニスラケットを空港まで持ってきているという謎の状態だった。ちなみに硬式のラケットであったが、学生時代に入部していたのは軟式だったのでさらに謎である。

そして空路かと思いきや急に海路になり、さらに船に乗らず隣を泳いでいる状況。大事な指輪とかならまだしも手首に引っ掛けてたヘアゴムが水中にゆっくり沈んでいくシーンはなんのためにあったのだろうか。タイタニックとかパイレーツオブカリビアンとかに出てくる意味ありげなワンシーンだった。

次に、アイドルに明るいわけではない私を誘ってくれたビスちゃんの好意を無下に断ってしまったのは何か重要な分岐だったのかもしれないと思っている。そうして旅(北欧旅行のほの字も無かった)は終わり、羽田空港のロッカーに戻って絶望に打ちひしがれるのだ。

予知

以上がヤクルト1000を飲んだ際の悪夢である。

眠くて眠くて起きられないといった不調がない=目覚めが良いと受け取ると、プラシーボ効果ではあるが身体的には好調な状態と、あああ…どうしよう…という精神的なダメージと共に1日が始まった。

ちなみに18日(月曜日)というのは夢を見た11月ではなく、翌月12月18日がちょうど月曜日なのであった。すぐに「忘れ物に注意すること」という予定をカレンダーに登録した。